看護師

認定看護師になりたい【現役認定看護師が詳しく解説】

看護師になった後のキャリアプランの一つに「看護を極める」という選択もあります。
その代表的なキャリアプランに認定看護師・専門看護師という資格があります。
ここでは認定看護師について紹介します

  • 認定看護師に興味がある
  • 認定看護師を目指そうとしている

上記の方へ記事を書いています

認定看護師になるメリットとは

認定看護師③

病院内の活動範囲が広がる

看護師や他部署へ、専門分野のノウハウを指導したり、コンサルテーションなどの対応をします。

同じ専門分野の人脈が増え、モチベーションがアップ

認定看護師教育課程で一緒に学んだ仲間や、医師等から最新情報を得やすくなり、モチベーションアップ!
ちなみに、ぼくも教育機関で学んだ仲間全員と今でもlineグループでつながっています。

夜勤が減ったり、免除になる

日中の活動が多い事と、他部署への指導など活動範囲の増加により、夜勤削減や免除になる場合も!

昇進にプラスの影響がある

重要な仕事を担いキャリアを積んでいけるので、役職に就くチャンスもあります。

認定看護師ってどんな仕事ですか❔

認定看護師②
認定看護師とは、「特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護技術が実践できる」と認められた看護職です。

認定看護師は公益社団法人日本看護協会が定めた認定資格のひとつです。1996年から開始されました。

2020年12月現在、特定される分野は21分野あります。認定看護師総数は2万1847名で、最も人数が多いのが感染管理(2977名)で皮膚・排泄ケア(2581名)、緩和ケア(2557名)と続きます。ちなみにぼくは認知症看護(1878名)です。

日本看護協会の資格認定制度について (制度の現状)認定看護師数 https://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/cn

認定看護師の役割

① 実践
個人・家族及び集団に対して熟練した看護技術を用い、水準の高い実践をする

② 指導
看護実践を通して看護職に対して指導を行う。

③ 相談
看護職に対してコンサルテーションを行う。

認定看護分野一覧【計19分野】

感染管理 医療関連感染サーベイランスの実践、および感染防止技術の導入
皮膚・排泄ケア 褥瘡等の創傷管理、及びストーマ、失禁等の排泄管理
クリティカルケア 急性かつ重篤な患者の重篤化回避と合併症予防に向けた全身管理、早期回復支援
緩和ケア 痛みなどの身体的・心理社会的な問題のアセスメント。QOL向上のための症状マネジメント
がん薬物療法看護 がん化学療法薬の安全な取り扱いと適切な投与管理
在宅看護 主体性を尊重したセルフケア支援、及びケースマネジメント
糖尿病看護 血糖パターンマネジメント、フットケア等の療養生活支援
生殖看護 生殖医療を受けるカップルへの必要な情報提供および自己決定の情報
新生児集中ケア ハイリスク新生児の病態変化を予測した重篤化の予防
腎不全看護 長期療養生活におけるセルフケア支援、及び自己決定の支援
手術看護 麻酔、手術侵襲による心身への影響を最小限にするための安全管理
乳がん看護 ボディイメージの変容に対する心理・社会的問題に対する支援
摂食嚥下障害看護 摂食・嚥下機能の評価および誤嚥性肺炎、窒息、栄養低下、脱水の予防
小児プライマリケア 救急時の子どもの病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実施
認知症看護 認知症の各期に応じた療養環境の調整、及びケア体制の構築
脳卒中リハビリテーション看護 脳卒中患者の重篤化を予防するためのモニタリングとケア
がん放射線療法看護 がん放射線治療に伴う副作用の予防と症状緩和ケア
呼吸器疾患看護 安定期、増悪期、終末期の各病期に応じた呼吸機能の評価、及び呼吸の管理
心不全看護 安定期、増悪期、終末期の各病期に応じた呼吸機能の評価、及び呼吸の管理

認定看護師になるには❔

認定看護師
実務経験教育機関での研修が必要

認定看護師になるには、保健師、助産師および看護師いずれかの免許を取得後、5年間の実務経験を経て、認定看護師教育機関での研修を終了し、認定審査を受験することが必要です。

免許の更新は5年ごとに行われ一定の条件を満たすことが必要となります。

認定看護師資格取得の流れ
認定看護師⑤

まとめ

深い知識と高い技術を持った「認定看護師」。
今後の看護の現場を担っていく責任の大きな役割を持った看護師です。

資格取得までの道のりは大変ですが、これらの資格を取得することで仕事の幅がぐっと広がります。
看護師の今後のキャリアを考える上で、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。